ISO9001/ISO14001 コンサルティング・研修
   2015年改定版 定義     - IS09001 ISO14001  SL(共通テキスト・用語) - 
 未完 (順次掲載中ですが遅れ気味です) 
[記述規格・条項]   SL: SLS共通テキスト 、 QS: ISO9001:2015、  ES: ISO14001:2015
[注釈]     *Q1 など:  改定版解釈に関する引用資料   こちら       $1 など:  英語解釈  こちら       #1 など:  用語の定義  こちら      (1) など:  引用文献    こちら  
 
 
#2 品質  [原文:quality]
#2-1 品質 (JISZ9901:1998, 参考 2.1)
  “もの”の、明示された又は暗黙の ニーズを満たす能力に関する特性の全体 →§英文解釈§ 原文(ISO8402:1994, 2.1)は“totality of characteristics of an entity that bear on its ability to satisfy stated and implied needs”であり、“もの”の、表明されたニーズ又は表明されていないが一般に認められているニーズを満たす能力に関係する全体的な特質、の意味である。
 
#2-2 品質 (JISQ9000, 3.1.1)
  本来備わっている特性の集まりが、要求事項を満たす程度。 →§英文解釈§ 原文は“degree to which a set of inherent characteristics fulfils requirements”であり、「一連の固有の特質が必要事項<要求事項> #18を満たす程度」の方が適切。
 
#2-3 品質特性 (JISQ9000, 3.5.2)
  要求事項に関連する製品、プロセス、又は、システム に本来備わっている特性。
#2-3-1 注記2.製品、プロセス、又は、システム に付与された特性(例 製品の価格、製品の所有者)は、その製品、プロセス、又は、システムの品質特性ではない。
 
#2-4 品質 QS-3.37
  目標の本来備わっている特性の集まりが、要求事項を満たす程度 →§英文解釈§ 原文は“degree to which a set of inherent characteristics of an object fulfils requirements”であり、「一連の固有の特質が必要事項<要求事項> #18を満たす程度」の方が適切。
 
#3 力量     LS‐3.10,  QS‐3.10    [英文:competence]
  意図された結果を達成するために知識と技能を適用するための能力 →■英文解釈■ 原文は“ability to apply knowledge and skills to achieve intended results”である。『技能(skills)』は「職業上の専門性」であり$38であり、『適用する(apply)』は「特定の状況で機能させる」の意味(101)である。原文の意図の『力量』は、知識や専門性を発揮させて、『意図した結果』を出すことができるという能力である。『意図した結果』とはその業務に決められた所定の結果のことのことであるから、定義の適切な和訳は「知識と専門性を活用して所定の結果を出す能力」である。
#3-1 注記
  実証された能力はしばしば認定と適格性確認と呼ばれる。
 
#3-2 力量   (JISQ9000:2006, 3.1.6)    [英文:competence]  
  知識と技能を適用するための実証された能力 →■英文解釈■ 原文は“demonstrated ability to apply knowledge and skills”である。『技能(skills)』は「職業上の専門性」であり$38であり、『適用する(apply)』は「特定の状況で機能させる」の意味(101)である。更に『実証された(demonstrated) 』は、あることを証明や証拠によって明瞭に示すこと(101)である。原文の意図の『力量』は、知識や専門性を発揮させて、あることを行うことができるという能力であって、そのことが何かによって明らかにされていなければならないという意味である。要員が業務を行うとは、それに必要な「知識や専門性を発揮する」ことであり、この能力があるかどうかは主観的な判断ではなく、何らかの事実に基づいた客観的判断でなければならない。日本語としては適切ではないが英文の意図を表す和訳としては「証拠で明瞭にされた知識及び専門性を発揮する能力」が適当である。
 
#6 文書    (JISQ9000:2006, 3.7.2)
  情報#6-2、及び、それを保持する媒体#6-1
#6-1 注記1
  媒体としては、紙、磁気、電子式若しくは光学式コンピュータ ディスク、写真、若しくは、マスターサンプル、又は、これらの組合せがあり得る。
 
#6-2 情報   (JISQ9000:2006, 3.7.1)
  意味のあるデータ →■英文解釈■ データ(data)とは「とりわけ調査や判断に用いられる事実又は情報」(101)、「資料、事実」(110)

#10 適格性確認プロセス   (JISQ9000: 2006  3.8.6)     [英文:qualification process]
  規定要求事項を満たす能力を実証するプロセス  →■英文解釈■ 原文は“process to demonstrate the ability to fulfil specified requirements”である。この「規定要求事項」は対象が要員の場合は特定の業務の実行に関する必要条件の意味であり、これを「満たす能力」とはその特定の業務の実行に必要な能力ということになる。つまり、定義では“qualification”とは、要員に特定の業務の実行に必要な能力を持たせることであり、JIS和訳の『適格』を用いるなら、要員に特定の業務実行能力を持たせることは、その業務実行に関して要員を「適格化すること」と表現される$40。『プロセス』の“process”は「やり方、手順、方法」で (110)、“demonstrate”は「示す、証明する」である$39。すなわち『適格性確認プロセス』は「適格化であること(適格性)の証明方法」であり、その定義は「規定要求事項を満たす能力を証明する方法」である。 なお、JISZ9901:1998 (参考 2.13)では、“qualification process”が『資格認定プロセス』『適格性確認プロセス』と和訳されている。
 
#10-1
適格性がある
   (同 注記1)    [英文:qualified]
  “適格性がある”という用語は、適格性確認が済んでいる状態を示すために用いられる→■英文解釈■ 原文は“The term “qualified” is used to designate the corresponding status”である。“qualified”は、「適格化すること」の意味#10の名詞“qualification”に対応する動詞“qualify”の過去分詞形であるから、直訳的には「適格化された」であり、「適格である」「適格性がある」とも表現できる。すなわち、「用語“適格化された”とは、そのような状態を指す」である。
 
#10-2 資格がある   (JISZ9901:1998: 参考 2.14)    [英文:qualified]
  規定要求事項を満たす能力があることが実証されている、ある“もの”
 
#14 品質マニュアル
#14-1 品質マニュアル (JISQ9000:2006, 3.7.4)
  組織の品質マネジメントシステムを規定する文書。
#14-2 品質マニュアル (JISZ9901:1998, 参考3.1.2)
  品質方針を述べ、組織の品質システムを記述した文書。
  参考2 品質マニュアルは、通常は少なくとも次の事項を含むか引用している。 a) 品質方針
 
#16 コミットメント    (TC176/SC2/N526R)   [英文: commitment」
  obligation →■英文解釈■ “obligation”は「特定の行為に自分自身を縛りつける契約、約束、良心、習慣*1」の意味である(102)。日本語では、義務、(社会的)責任、拘束(108)、義務(に縛られること)、責任、良心の命令(110)である。
*1: sth (as a formal contract, a promise, or the demands of conscience or custom) that obligate one to a course of action
 
#19 マネジメント (JISQ9000:2006, 3.2.6) QS‐3.2.9
 経営、経営管理活動の意味の場合
   組織を指揮し、管理するための調整された活動。 →■英文解釈■ 原文は“coordinated activities to direct and control an organization”である。JIS和訳「調整された活動」の原文は“coordinated activities”であり、経営管理活動がトップマネジメントによって統率され統制され、各管理者が協働する活動であることを表現している。経営管理活動とは「組織を方向づけ制御する統制された活動」と表現できる。
 経営層、管理層の意味の場合
   組織の指揮及び管理を行なうための権限及び責任をもつ個人又はグループ (注記)。 →■英文解釈■ 原文は“a person or group of people with authority and responsibility for the conduct and control of an organization”であり、「組織の方向づけと統御に責任及び権限をもつ人又は人々」の方が上記の経営管理活動の表現と合致し、適切である。
 規格における活動と人との使い分け
   用語“マネジメント”が人を指すことがある。この意味で用いられる場合には、常に何らかの修飾語を付けて用いるのがよい。例えば、“マネジメントは~すること”は使ってはならないが、“トップマネジメントは~すること”を使うことを許される(註記)
 
#21 品質方針 (JISQ9000:2000, 3.2.4)
  トップマネジメントによって正式に表明された、品質に関する組織の全体的な意図及び方向付け。 →■英文解釈■ 原文は“overall intention and direction of an organization related to quality as formally expressed by top management”であり、“intention”が『意図』、“direction”が『方向づけ』、“overall”が『全体的な』と和訳されている。“intention”は日本語では一般に「意図、意向、意思」であり(110)、“direction”には種々の意味での方向や指図、管理、目的を表す言葉だが、この場合は、目的意識が明確な人(a clear sense of direction)や人生の目標が欠落している(lacking in direction)などの意味の「目的、狙い*1」である(101)。条文和訳はこのままで、その意味をこのように理解するのがよい。
*1 purpose, an aim
 
#21-1 品質方針 QS-3.34
  品質に関連する方針#21-2
#21-2 方針 LS-3.07, QS-3.07
  トップマネジメントによって正式に表明された、組織の意図及び方向付け →■英文解釈■ 原文は“overall intention and direction of an organization related to quality as formally expressed by top management”であり、JISQ9000:3.2.4#21からは“overall”が欠けただけの同文である。
#21-3 注記1 (JISQ9000:2006, 3.2.4)
  一般に品質方針は、組織の総合的な方針と整合しており、品質目標を設定するための枠組みを提供する →■英文解釈■ 『一般に』『総合的な』は原文では“generally”“overall”であり、この場合は「全体として」「全般的な」がよい。すなわち、「全体として品質方針は組織の全般的な経営方針と整合しており、…」である。
#21-4 注記1 QS-3.34
  一般に品質方針は、組織の総合的な方針と整合しており、ビジョンやミッションと一致することがあり、品質目標を設定するための枠組みを提供する →■英文解釈■ 15年版での追加門後文言“can be aligned with the organization’s vision and mission”の“can”は、この場合は理論的な可能性を表しており、「ビジョンやミッションと一致する(ことになる)」である。
 
#22 目標 SL-3.08 QS-3.08
  達成すべき結果
 
#22-1 品質目標 (JISQ9000:2006, 3.2.5)
  品質に関して、追求し、目指すもの
#22-2 品質目標 (JISQ9001:2015, 3.45)
  品質に関して達成すべき結果
#22-3 注記1 (JISQ9000:2006, 3.2.5) QS-3.45
  品質目標は、通常、組織の品質方針に基づいている。 →■英文解釈■ 原文は“quality objectives are generally based on the organization’s quality policy であり、「通常は」の“generally”は「全体として」であるから、「品質目標は、全体として組織の品質方針に基づいている」である。
#22-4 注記2 (JISQ9000:2006, 3.2.5) QS-3.45
品質目標は、通常、組織の内の関係する部門及び階層で規定される。 →■英文解釈■ 「部門及び階層」の原文は“functions and levels”であり、これは「機能及び管理の観点」の意味である。また、「通常は」は「全体として」であるから、「品質目標は、全体として組織内の関係する部門及び管理の観点で規定される」である。
 
#38 継続的改善 [continual improvement]
#38-1 継続的改善 (JISQ9001: 2015, 3.21)
  パフォーマンスを高めるために繰り返し行われる活動 →■英文解釈■ 原文は“recurring activity to enhance performance” であり、規格の文脈では業績、業務実績の意味であり、定義では「測定可能な結果」である。 「業績向上を図る反復的活動」がよい。
#38-1-1 改善 (JISQ9001:2015, 3.28)
  パフォーマンスを高めるための活動 →■英文解釈■ 原文は“activity to enhance performance” であり、「業績向上を図る活動」がよい。
#38-2 継続的改善 (JISQ9000:2006, 3.2.13)
要求事項を満たす能力を高めるために繰り返し行なわれる活動。→■英文解釈■ 原文は“recurring activity to increase the ability to fulfil requirements” であるから、「必要条件<要求事項>を満たす能力を高める反復的活動」がよい。
 
#51 組織の状況  SL-3.24, QS-3.24      [英文:context of the organization]
  事業環境。製品、サービス及び投資及び利害関係者に対する組織の取り組みに影響を及ぼす外部と内部の要素及び状態の組み合わせ
 
#52-1 品質目標   (JISQ9000:2006 3.2.5)
  品質に関して、追求し、目指すもの
 
#52-2 品質目標  SL-3.2.5, QS-3.2.5
  品質に関連して達成すべき結果
 
#53 トップマネジメント  SL-3.05, QS-3.05  (JISQ9000:2006, 3.7.2)  [英文:top management]
  最高位で組織を指揮し、管理する個人又はグループ
 
#54 パフォーマンス QS-3.13 [原文:performance]
  測定可能な結果
 
サニーヒルズ コンサルタント事務所