ISO9001/ISO14001
コンサルティング・研修

解説
   ISOマネジメントシステム規格
このセクションでは、ISOマネジメントシステム規格に係わる基本事項に関して、実務の視点で考えます。
目  次
ISO
マネジメントシステム規格
とは何か
品質マネジメントシステム
規格
( ISO 9001)
環境マネジメントシステム
規格
( ISO 14001)
関連する
その他のISO 規格
ISO9000/14000
次回改定の動向
 
1.
 *印: サイト主宰者の翻訳
2. 特に断らない場合はISO9000シリーズ規格は、2000年版、ISO14000シリーズ規格は、2004年版。



ISO9001規格とは
(ISO中央事務局: ISO Cafe)
<http://www.iso.ch/iso/
en/commcentre/isocafe>
◆ 組織が次のために何をすべきかを規定している
@ 顧客の品質要求事項 及び
A 製品に必要な法規制
を満たす。
一方で
B 顧客満足の向上を図り、
C これら諸目標を追求して組織の体質を継続的に改善する。


ISO9001規格の目的
(ISO9001, 1.1)
<要旨*>
◆ この規格は、次の場合に対する品質マネジメントシステム の要求事項を規定している。

a) 組織が顧客要求事項を満たす製品を一貫して供給する能力を実証する。
b) 組織がシステムの効果的運用によって顧客満足の向上を目指す。


規格への適合の意義
(ISO中央事務局:
ISO9001/14000 謎解きの旅
[基本];多忙な管理者のためのISO14001)*

本文はこちら
★ 第三者審査の目的は、組織がシステムを効果的に運用していることを、その組織と顧客に対して保証することである。


既存のマネジメント
との関係
(ISO9001, 0.4)
◆ 規格要求事項に適合する品質マネジメントシステムを確立するために、既存のマネジメント システムを修正し利用することも可能である*















品質マネジメントシステム規格 (ISO9001:2000)
(規格の意図と論理)
ISO9000シリーズ規格の意図と論理を実務の視点で考えます
目 次
1.規格制定の背景
2.規格の意義
3.規格の狙い
4.狙いを達成する方法
5.マネジメントの方法論
6.規格運用から期待できる利益
7.審査合格の条件

.規格制定の背景
★ 国際規格の制定
   工業製品の仕様を統一するという製品規格は、近代工業の発展と豊かな消費社会と経済の繁栄に大きく寄与してきた。そして製品が国境を越えて移動する国際貿易の進展は、国際規格の制定の必要性を高め、1947年ISO(国際標準化機構)が発足した。非政府組織であるISOは当初は推薦規格の発行に留まっていたが、1971年に国際規格となり、今日まで 13,700もの規格を作成してきた。
★ システム規格の必要性  
   国際規格の拡充によって製品がどの国でも使用できるという互換性は増したが、製品の品質に対する不安が国際取引を躊躇させる要素として表面化しだした。品質の保証のために製品の製造管理の仕組みを規制するという考え方は軍需品の品質管理のための米国のMIL-Q9858A規格に始まるとされ、1970年代には品質システム規格が欧米各国で制定された。これが逆に貿易障壁となる様相も呈し、市場統合に向けて標準化を進める欧州の域内規格と国際規格の整合化の動きもあり、1979年、ISOに品質保証分野における標準化のためのTC176が発足した。
   この結果が、1987年 ISO9000シリーズ規格の制定となったのであるが、これが製品の仕様ではなく、組織の活動を管理する方法を規定する最初のISO規格となった。規格の意味するところは、組織が規格に従って製造活動を実行し管理すれば、その製品の品質は契約書或いは仕様書の通りのものとなるということであり、製品を購入しようとする者は、そのような品質の製品を受け取ることになることについて安心感をもってよいということである。
★ 第三者認証登録制度の意義
   このシステム規格の意図は組織の製造する製品の品質保証であるから、組織の活動が規格に従って行なわれていることが保証されないと、規格は機能を発揮しえない。従って、米国の最初の品質システム規格でも、発注者である軍が供給者の業務を規格に照らして監査する仕組みが採り入れられていた。しかし不特定多数の顧客を相手にする場合はこの方式は現実的ではなく、この代わりに製造者たる組織自身が品質監査などの方法で自己評価し自己宣言する方式は組織への信頼感が基礎となるので、顧客と供給者が互いに未知な現実の多数の取引には意味がない。
   第三者の審査登録機関による審査、認証は、組織の業務が規格の規定に沿って行なわれているということを、組織の顧客など関心のある部外者に対して保証することである。この保証によって顧客は、組織の製品の品質に対する信頼感をもつことができる。ISO9000シリーズの制定当初は、顧客が供給者を評価することが意図されていて第三者審査の考えは明確ではなかったとされている。最初の改定版(1987年)で「供給者の能力の外部関係者による評価」が規格の目的に明記され、2000年版で初めて「審査登録機関」の言葉が登場した。 

.規格の意義
ISO9000シリーズ規格は2000年版で、それまでの製品、サービスの品質保証のための活動を規定する規格から、それを越えて顧客満足向上を目指すマネジメントの活動を規定するものに改定された。
2000年版の「品質」は、組織が提供する製品、サービスに対する顧客の満足度を意味する。
どんな組織も、顧客に製品、サービスを購入して貰って成り立っている。この意味で、組織の存立は顧客に依存し、発展は顧客満足の達成の度合いの如何に懸かっている。顧客満足は、組織が顧客のニーズと期待を正しく酌み取り、それらを満たす製品、サービスを提供することで得ることができる。
世界的競争の時代に入った今日、品質競争を通り越した顧客満足を得る活動が、競争に打勝ち、生き残るために必須である。

.規格の狙い
★ 顧客満足の向上の追求
  時代や顧客の期待、ニーズの変化によらず、組織が常に顧客満足度の高い製品、サービスを提供し続けることができること。
★ 組織の永続的発展
  顧客満足の向上に焦点をあてた体系的な運営管理活動によって、不適合防止および顧客の信頼確立を通じて、組織が競争を生き抜き、発展し続けること。

.狙いを達成する方法
組織は顧客明示の要求を満たすだけでなく、顧客の期待、ニーズを主体的に判断して、それを反映した製品やサービスを提供することに努める。
そして、その製造またはサービス提供の業務を管理して、計画通りの製品やサービスの提供を図る。
出荷した製品やサービスについて、顧客の明示の苦情だけでなく、顧客がどのように受けとめたかを評価して、この結果によって以降の製品、サービスの改善を行い、或いは、新製品の開発に繋げる。
並行して、顧客の期待とニーズの変化、技術の進歩、競合他組織の動向を常に把握することに努め、市場戦略を逐次見直して、必要な製品改善と共に業務体質の改善、強化を図る。

.マネジメントの方法論
現実の顧客及び潜在の顧客の、また、それら顧客の今日及び将来の期待とニーズを把握して、これを満たす製品、サービスの提供のために組織は何をしなければならないか、方向(市場戦略)と具体的取り組みを、品質方針、品質目標に定める。
日々に受注する製品について、この方針に則って目標とする製品の特性を決め、それが確実に得られるように管理して、製造、サービスの提供を行なう。
これらの実行に必要な資源(人、設備、手順、技術)を投入し、管理する。
顧客満足、顧客動向など諸情報によって、また、品質目標達成の状況、製造、サービス提供の実績を勘案して、顧客満足向上のために必要な取り組みを変更、進歩させる。変更が本質的なものなら、品質方針、目標も変更することが必要になる。
この PDCA のマネジメント活動を通じて組織は、常に顧客満足の高い製品、サービスを提供することができると共に、顧客の期待とニーズに対応する能力を向上させ、顧客満足の継続的な維持、向上が可能となる。

.規格運用から期待できる利益
★ 顧客からの満足、信頼を得て、市場競争に勝ち、生残り、発展する
売上拡大、市場シェア増、顧客維持、顧客指定組織となる
★ 取引上の特典、参入の必要条件を得る
★ クレーム、品質不良の低減
★ 業務能率向上、要員削減、活性化
★ コスト削減、収益向上

.審査合格の条件
★ システムの構造(業務体系の在り方)
  組織の運営管理活動の業務体系が、規格の定める条件(要求事項)を満たしていること。
★ システムの運用(業務の実施状況)
  組織の業務が、規格の定める条件(要求事項)を満たし、組織の定めた通りに実行されていること。つまり、運営管理活動が顧客満足向上を目指して実施され、常に適切な顧客満足を得ることができるように運営管理活動に対するPDCAの改善サイクルが繰返し廻されていること。
H14.9(改H14.12.25;H15.7.18)
ホーム  | ISO規格 | システム構築要求要項コンサルティング・研修海外の動向コンサルタント切り口 | 海外の文献
ISO9001/ISO14001 コンサルティング・研修  サニーヒルズ コンサルタント事務所