ISO9001/ISO14001
コンサルティング・研修

解説
  ISOマネジメントシステム規格
このセクションでは、"MS 実務の視点"から ISOマネジメントシステムの構築、履行に参考となると思われる
ISOマネジメントシステムと関連する 海外の動向をお伝えします。
目  次
ISO
マネジメントシステム規格
とは
品質マネジメントシステム
規格

(ISO9001)
環境マネジメントシステム
規格

(ISO14001)
関連する
その他のISO規格
ISO9000/14000
次回改訂の動向


★ ISO
   マネジメントシステム規格


ISO9000/14000 次回改定の動向
ISO9000系 及び ISO14000系 規格の 次回の改定と改定作業の動向に関する
ISO や 各規格作成のTC(技術委員会)の発表、報告を中心に、
海外メディアの伝える情報をもとに、お伝えします。
(固有名詞の*印は、筆者の和訳)
目 次
  2015年版  ISO9001/ISO14001
37. ISO9001 2015年版が発行(2015.9)
36. ISO14001 2015年版が発行(2015.9)
35. ISO14001 2015年版 FDIS段階へ(2015.4)
34. ISO9001/14001 2015年版の改定作業の現状(2015.3)
33. ISO9001:2015対応のためのISO/TS16949の見直し開始(2014.12)
32. 改訂ISO9001のDIS版が承認され、FDIS作成へ(2014.10)
31. 2015年版ISO140001のDIS版が発行(2014.7)
30. 2015年版ISO9001のDIS版が発行(2014.5)
29. 2015年版ISO9000のDIS版が発行(2014.4)
28. ISO14001 2015年版 DIS版発行は7〜8月か(2014.3)
27. ISO14001 2015年版改定 CD.2版承認、DIS版への移行決定(2014.1)
26. ISO9001 2015年版改定 CD版賛否投票結果(2013.10)
25. ISO14001:2015 CD.2版 発行(2013.10)
24. ISO9001:2015 改定作業の最新日程(2013.8)
23. ISO9001 2015  CD版 発行 (2013.6)
22. ISO14001:1015 CD版 発行 (2013.4)
21. ISO9001:2015 改定作業の第1回議論(2012.10)
20. ISO9001 2008年版の改定作業が開始(2012.8)
19. ISO14001 2004年版の改定作業が開始(2012.3)
18. ISO9001/14001の次期改定は共通構造と同一文章に(2012.3)
16. ISO9001早くも次期改訂作業開始(2009.5)
15. TC176 ISO9001:2008版の改訂作業を開始、最早で2015年発行(2009.4)

  P3  ISO9004:2009版 発行に至る経緯 (2005〜2009)
  P2  ISO9001:2008版 発行に至る経緯 (2004〜2008)
  P1  ISO9001/ISO14001 共通要素化と同時改定検討 (2004〜2006)


37. ISO9001 2015年版 発行
−2015.9月
情報源 ISO中央事務局: News, Ref.:2002, 23 September 2015
<http://www.iso.org>
   ISOは、改訂作業が進められていたISO9001の2015年版が9/15に発行されたことを、9/23新聞発表した。この中の規格作成機関や作成者の想いとしての改訂の意義に関する主張の部分の概要は次の通り。
   
◆ 改訂により21世紀のISO9001にした。(N.Croft ISO/SC議長)
□過去のISO9001は多数の文書や記録を必要とするなど極めて規範的であったが、00年版、08年版を通じて文書化ではなく業務の実行管理の方に焦点を当ててきた。15年版はこれを更に進めて、規範的性格を弱めて実績に焦点を当てた。
□プロセスアプローチにリスク思考を組み合わせ、及び、すべてにPDCAサイクルを適用することで、これを達成した。
□他の規格のマネジメントシステムとの統合を容易にする構造とした。
□航空、自動車、医療機器産業などの分野別規格の基盤となる。
□規制当局の必要も考慮した。
◆ 世界は変わった。改訂版はこれを反映した。(K.McKinley ISO事務総長代理)
□技術進歩が顧客の期待を高くし、貿易障壁が無くなった結果、より複雑な世界的供給連鎖の形成が予想される。
□組織には新しい取組み方法が必要であり、改訂版が組織のこの取組みを助ける。

36. ISO14001 2015年版 発行
−2015.9月
情報源 ISO中央事務局: News, Ref.:2002, 23 September 2015
<http://www.iso.org>
   ISOは、改訂作業が進められていたISO14001の2015年版の9/15の発行を、同日に新聞発表した。この中の規格作成機関や作成者の想いとしての改訂の意義に関する主張の部分の概要は次の通り。
 
◆ 過去20年間見続けてきた多くの夢が適った。改訂版は今後20年はその価値を維持するだろう。 (A-M Warris ISO/SC議長)
□すべての環境問題を総合的に管理する人々を助けることができる。
□環境問題と組織の戦略的行動計画と思考とをより強く一体化するのを助ける。
□改訂版に埋め込まれたライフサイクルの視点や供給連鎖の問題は将来、より重視されることになるだろう。
◆ 技術と利害関係者の組織への期待に関する多くの変化を反映した。(K.McKinley ISO事務総長代理)
◆改訂版は、環境影響を生じる組織の外部と内部の両方の要素を考慮する必要に対する組織の認識の高まりなど、最新の傾向に対応にする。(C.Naden 記者)

35. ISO14001 2015年版 FDIS段階へ
−2015.4月
情報源 ISO/TC207/SC1: News, No.24, 4 2015
<http://committee.iso.org/sites/tc207sc1/home/news.html>
   TC207は最近新設したウェブサイトで4月20〜25日のロンドン会議を経て改定ISO14001のFDIS版が作成されたことを発表した。仏、独、英の規格作成関連機関もこれに関連して詳細で必ずしも一致しない情報を発信している。TC207発表を中心にした改定作業の進捗状況は次の通り。
 
◆DIS版投票で寄せられた39ケ国の約1400件の意見の検討が見込みより1ケ月早く終わり、FDIS版の起案作業が完了し内容が合意された。
◆FDIS版は6月から8月までの2ヶ月の加盟国の投票にかけられる。
◆改定版の発行は9月の見込み。
◆DIS版の用語「脅威」を用いる表現は他規格との整合性のため修正された。
◆ISO14004はDIS版が投票で賛成87%にて承認されて5月にFDIS段階に入った。改定版の発行は年末の予定。

34. ISO9001/14001 2015年版の改定作業の現状
−2015.3月
情報源 LRQA: News, 18 March 2015
<http://www.lrqa.co.uk>
  2015年版改訂作業の進捗をウェブサイトで逐次明らかにしている英国の認証
機関LRQAは、3/18付けでISO9001/14001改訂作業の現状を発表した。要旨は次
の通り。
 
□ISO9001
◆最終国際規格原案(FDIS)作成段階にあり、FDISの作成のためにDIS投票で寄せられた意見を見直し検討している。
◆FDISは作成後、全加盟国の投票にかけられることになるが、これは7月と予定されている。
 
□ISO14001
◆FDIS段階にあり、DIS投票で寄せられた意見を見直し検討するための会議が3月に東京で開かれた。
◆この結果、残された意見の見直し検討を行なう会議を4月に英国で持つこととなった。
◆この会議の後にFDISが発行され全加盟国の投票にかけられることになるが、2015年版発行を今年末とするとこれは8〜9月になると思われる。

33. ISO9001:2015対応のためのISO/TS16949の見直し開始
−2014.12月
情報源 IATF: News, 5 Dec 2014
<http://www.iatfglobaloversight.org/default.aspx>
  IATF(国際自動車タスクフォース)は、そのウェブサイトで、改訂作業が進むISO9001の2015年版に対応して、その分野規格ISO/TS16949(品質マネジメントシステム - 自動車製造や関連する交換部品に携わる組織にISO 9001:2008を適用する際の要求事項)を見直すための作業班を設置したと発表した。

32. 改訂ISO9001のDIS版が承認され、FDIS作成へ
−2014.10月
情報源 Oxebridge Quality Resource Inc. : News、Oct 29, 2014
<http://www.oxebridge.com>>
  米国のISO9001コンサルティング会社Oxebridge Quality Resource社のウェブサイトは、情報筋からの情報として10/10に締め切られることになっていた加盟国の投票の結果、賛成がほぼ90%の圧倒的多数で承認されたと報じている。改訂版に批判的な同社の考えをも反映した記事の概要は次の通り。
 
◆反対票を投じたのは、米、加、フィンランド、独、アイルランド、イスラエル、日本、南アである。
◆次のFDIS(最終国際規格原案)の作成までには、TC176は寄せられた反対意見を処理しなければならない。
◆反対意見はSL共通テキストに反対する500件を含めて400ページにわたる。
◆しかし、共通テキストの削除、書き直しはできないし、検討のための会議は1回しか計画されていないから、反対意見が棄却される可能性が高い。
◆従って、改訂版は予定通り、2015年後半に発行されることになろう。

31. 2015年版 ISO14001 DI版 発行
−2014.7月
情報源 LRQA Newsroom その他
◆ DIS版がまず英語版で7/1に発行された。
◆ 8/28〜11/28の間の投票にかけられる。
◆ IS版の発行は、2015年末の見込み。
◆ABCB(英国認証機関協会)の見通しでは、FDISが2015年3月、IFが6月。

30. 2015年版ISO9001のDIS版が発行
−2014.5月
情報源 (ISO中央事務局: News, Ref.:1850, 16 May 2014)
<http://www.iso.org/iso/home/news_index/news_archive/news.htm?refid=Ref1850>
   ISO中央事務局は、5/16付けで改定作業中のISO9001規格が、CD(委員会原案)からDIS(国際規格原案)の段階に進んだことを発表した。
 
  DISの英語、仏語版が発行された。加盟国の7/10〜10/10の間の投票にかけられる。ISO中央事務局の発表では、規格の最終的発行は2015年末とされている。加えて、認証取得組織は改定版発行からの3年以内の移行が必要との従来からの予測を述べている。発表では主要変更点として、規格の構造の変更とリスクの重要性が増したこととして4点を挙げているが、いずれもCD版との違いではなく、08年版からの変更点が述べられている。
 
◆ ASQ(米国品質協会*)の見通しでは、FDISが2015年中頃、IFが2015年末。

29. 2015年版ISO9000のDIS版が発行
−2014.4月
情報源 (Federation of Management Systems, News)
<http://www.fedms.org/draft-iso-9000.html>
   ISO9001の2015年版改定作業と平行して進行中のISO9000規格(基本及び用語)の改定作業の結果、ISO9001規格より一足早い4月にDIS版が発行された。ISO中央事務局の発表もなく、ウェブでの規格作成機関や認証機関の取り上げもほとんどない。
  発行は、英語版と仏語版であり、加盟国の6/10〜9/10の間の投票にかけられる。

28. ISO14001 2015年版 DIS版発行は7〜8月か
−2014.3月
情報源 (Environmental Expert:News, March 5,2014)
<http://www.environmental-expert.com>
   英国の認証機関LRQAは改定作業に参加するその構成員の情報として改定作業進捗状況を逐次発表しているが、米国の環境専門家用ウェブ情報誌Environmental Expertが引用する3/4付け発表の趣旨は次の通り。作業は元の計画より遅れており、改定時期を遅らせないことにやっきとなっている模様。
 
◆TC202/SC WG5の3/1のPadua(伊)会議が終わり、より明確な改定日程が決められた。
◆この会議ではCD2版に寄せられた350ページもの意見を検討しなければならなかったことを考えると、この新日程は改定全関係者の強い決意の現れである。
◆新日程は
□2014.5 CD2版検討を終了。 2014.6 DIS版の草案準備。
□2014.7〜8 DIS版の検討
□2014.9〜12 投票
□2014.12 投票結果と寄せられる意見のまとめ
□2015.3 FDIS版の検討
□2015.4〜5 FDIS版投票
□2015.6/7 IS発行

27. ISO14001 2015年版改定 CD.2版承認、DIS版への移行決定
−2014.1月
情報源 (Environmental Leader: News, January 29,2014)
<https://www.environmentalleader.com>
   規格改定作業担当の英国代表、M.Baxter, S.Williamsの両氏のそれぞれの発言を報じる1/29付けの米国の環境情報日刊紙Environmental Leader のウェブ記事と、2/7付け英国新聞発表ウェブ広報誌PRWebUKの要旨は合わせて次の通り。なお、改定日程に関するS.Williams氏の発言には、先の2013(H25).12.1号(No.1)と食い違いがある。
 
◆2013年11月に発行されたCD.2版は、3ヶ月間の投票期間を終え、DIS版作成に移行することが加盟国の80%以上の賛成を得て決定された。
◆投票中に寄せられた各国の意見は、2/25〜3/1予定の次の会議で検討される。
◆改定作業は予定通りの日程で進んでいる。

26. ISO9001 2015年版改定 CD版賛否投票結果
−2013.11月
情報源 AFNOR:News, 2013/11/22
<http://www.afnor.org>
    AFNOR(仏規格協会*)はCD版全面支持の立場から、11/3〜9のPorto(葡)会議での議論についてそのウェブサイトに見解を発表した。概要は次の通り。
 
◆会議では40ヶ国からの専門家が3,000件以上になる加盟各国の意見を一緒に検討した後に、50ヶ国の投票で83%の賛成を得て承認され、DIS版に進むことになった。
◆反対国は、アルゼンチン、コロンビア、フィンランド、ルクセンブルグ、南ア、米、葡、蘭、独、伊、加、日の12%であった。
◆反対の背景となった主な理由は、
□共通テキストの採用が問題(4.1〜4.3内容あいまい/QMS特有要件との重複)
□利害関係者に関する規定が顧客満足向上の規格にそぐわない
□表現の汎用化の行き過ぎ(多くの現規定が消滅/特定組織に不要な規定多い)
□あいまいな用語使用(同様の意味の複数の用語が用いられている)
□用語「文書化された情報」 (文書/記録の区別、文書化必要業務の明確化が要)
□リスクと機会の規定(規定過多と規定不足の両意見)
□用語「外部からの提供」(アウトソースとの違い、「供給者」から変更理由が不明)
◆過去の改定作業で3000件の意見提出は普通であり、重大な改定ではCD2発行の実績あるが、今回は直接DIS版移行という新しい歴史が生れると思われる。
◆DISは4月発行、4〜9月投票。FDISは2015年7月投票で9月に改定版発行。

25. ISO14001 2015年版改定 CD版承認、2014年4月DIS版発行へ
−2013.10月
情報源 LRQA: News room,08/10/2013
< http://www.Irqa.com>
   認証独立国際認証機関機構*(IIOC)代表として規格作成会議に出席した英国の認証機関LRQAのS.Williams氏の報告を引用して、ボゴダ(コロンビア)での10/6〜11のTC176/SC1 WG5のISO14001改定作業の進捗が様々に伝えられている。改定規格発行日程に関するものは次の通り。
◆10/22付で 第二次委員会原案(CD.2)が発行された。
◆CD.2は、来年2/21までの3ヶ月間の各国の意見集約と投票に付され、WG5がこれを2/25〜3/1予定の次のPadua(伊)会議で検討する。
◆ボゴダ会議では改定作業の日程を見直したが、2015年発行は変えない。
◆今後の計画日程は、DIS作成(2014年2〜3月)、同発行(7〜8月)、FDIS発行(2015年3〜4月)、改定版発行目標(5〜6月)

24. ISO9001改定作業日程の最新情報
−2013.8月
情報源 ISO中央事務局新聞発表 (News, Ref.:1765, 7 August 2013)
<http://www.iso.org>  
◆現在は、CD版に関する各国からの意見を収集中。
◆これらを検討して、2014年の前半にDISが作成、発表される。
◆改定版の発行は2015年末と変わらない。

23. 2005年版ISO9001 CD版 発行
−2013.6月
情報源 ISO中央事務局新聞発表  ( News, Ref.:1751, 26 June 2013)
<http://www.iso.org>
   ISOは6/26、ISO9001の改訂作業が進み、最初の意見聴取段階である委員会原案段階に入ったと発表した。
◆各国の加盟機関は9/10までにCD版に対する意見と賛否を述べることになる。
◆各国では国としての結論を導くために国内に広く見解を問うことも出来る。
◆この意見を議論し集約してDIS(国際規格原案)版が作成される。これには誰でもが各国の加盟機関を通じて見解を述べることが出来る。
◆これは2014年の前半に行われることになろう。
◆改定版の発行は、2015年の末と考えられる。

22. ISO14001 CD版 発行
−2013.4月
情報源 ISO Certification UK ブログ
<http://www.isocertificationuk.co.uk>
◆ 3/8に発行された。

21. ISO9001:2015 改定作業の第1回議論
−2012.10月
情報源 AFNOR(フランス規格協会*)が発表 :News, 2012/10/30
<http://www.afnor.org>
   議論と今後の予定は次の通り。
◆会議は、予備的設計仕様書に対する改訂作業に参加する54ヶ国の承認を得ることが目的。
◆フランス代表がこの設計仕様書の概要を説明した。この主題は
□2011年の使用者調査の意見を含む改訂点を共通構造、テキストに織込むこと
□「19の概念」から新しい考えを導き出すこと
□「19の概念」とは、財務資源、情報交換、時間や速度、機敏さ、品質マネジメントの原則、事業経営手法との整合化、リスク発想の取り込み、ライフサイクルマネジメント、製品適合性の重視、プロセス革新、・・・・・・
◆この会議以降、各国が設計仕様書改訂意見を提出中。
□仏国は小企業への適用の容易さ、プロセスマネジメントや知識マネジメント、効果的な結果の指標、組織の複数顧客のニーズの明確化、管理層の役割、組織の経営との一層の整合化など。
□コロンビアは財務資源の考慮
□スイスは製品適合性要件の強化、リスクマネジメント
□ブラジルは責任ある購買
□米国は製品適合性とのつながりの強化
□日本は測定関連の要件の追加
◆11/10〜17に各国の見解整理と作業原案作成の国際会議、2013.1月に作業原案確定、これを6月までに投票にかけて委員会原案に格上げ、2014.4月投票でDIS、2015年7月にFDIS、9月に改訂版発行。

20. ISO9001 2008年版の改定作業開始、改定方針を投票に
−2012.8月
情報源 ISO中央事務局:8/28新聞発表
TC176/SC2の議長N.H.Croft氏の 「ISO9001:2015とその後 −品質マネジメント規格の次の25年」のと題する寄稿文
<http://www.iso.org/iso/home/news_index/news_archive/news.htm?
refi
d=Ref1633>
<ISO9001の役割>
◆ISO9001は今日までずっとベストセラー規格であり、世界の組織が品質を語る際の共通の概念と言葉としてしっかりと定着した。
◆ISO9001は組織の適合製品供給能力への基本的信頼を付与し、世界貿易の発展を促進した。
◆ISO9001は環境、労働安全、情報セキュリティ、省エネルギーなど他のマネジメントシステム規格作成の基盤となってきた。
◆地球環境取組みや社会正義の陰で見落とされ勝ちだが、持続的発展取組みにおける経済成長の部分にISO9001が不可欠な要素として世界で認められ、尊重され、組織に使用されることがTC176/SC2の期待であり目標である。
 
<改定作業の方針>
◆ISO9001の依拠する品質マネジメント8原則は微調整のみで維持する。
◆汎用規格であること、狙いの結果を出すことに焦点を当てることという基本は変えず、少なくとも10年間は変更不要な要求事項とする。
◆00年以降の品質マネジメントの手法や技法の変化を考慮し、組織の置かれた複雑さ、困難さ、変化の激しさが増すという事業環境の変化を反映させる。
◆わかり易く、組織の実践と各種監査への適用が容易な表現にする。
◆高位構造、共通テキストを適用する。
 
<改定作業の日程>
◆2012.3月に種々の改定要否判定の作業を完了し、現行版への大きな満足がある一方で多くの人々が改定が適当と考えていると判断し、改定を決定した。
◆6月の第一回会議で設計仕様原案と共通テキスト化を含む予備的規格原案を決定。
◆これをSC2参加国に回付投票にかけ、承認を得て11月から作業班原案(WD)の作成開始を予定。
◆2013.4月委員会原案(CD)、2014.3月規格原案(DIS)、2015.1月最終規格原案(FDIS)の各投票締切りという日程計画で、改定版発行は2015.9月。
◆CDの段階で世界の幾つかの組織で試行してみる。

19. ISO14001 2004年版の改定作業が開始
−2012.3月
情報源 IEMA: News, 07-03-2012
<http://www.iema.net/news/envnews?aid=20226>
  現行ISO14001の改定作業開始に関して様々な環境関係機関が報じている。いずれの内容も一致しており、改定に期待感を持った記事であるように思える。英国の環境活動支援機関IEMA(環境経営評価研究所*)の記事を中心にまとめると次の通り。
 
◆ 2011年秋に発足した改定作業部会の最初の会議が2/22〜24のベルリンで開かれ、改定作業が始まった。
◆改定は、2011年の「将来の挑戦」研究グループの結論である24件の主要推奨事項を基礎とする。
◆これには、ISO14001と組織の経営戦略との連関、供給連鎖への影響、環境成績の改善、利害関係者の参画、外部への情報発信、社会的責任、温暖化ガス排出、省エネルギーなど他の規格との関係が含まれる。
◆組織が現在の問題に対応するだけでなく、将来の環境問題にも取り組むことを可能とし、2020年代半ばまでは通用するような規格とする。
◆ISO Guide83の規格構造を採り入れる。
◆次の会議は6月にバンコクで行う。3年以内の改定版の発行を目指す。
◆ISO14004は6ケ月遅れで改定作業を開始する。

18. ISO9001/ISO14001 の次期改定版は共通構造と同一文章に
−2012.3月
情報源 CQI(英国品質協会*)の解説記事(英国のコンサルティング組織:Clark Quality News、March, 2012)
<http://www.clarkquality.co.uk/2012/03/iso9001-iso14001-
structure-development/
>
   すべてのマネジメント システム規格の表現の統一の方向を示す文書であるISO Guide83 (上位構造、マネジメント システム規格の同一文章、共通用語と定義*)について様々なウェブサイトで報じられている。これは、ISO9001/14001両規格の両立性と整合性を図るISO176/ISO207の共同チームによる2004〜2006年の検討の結果が、全規格を対象とすべきとして技術管理評議会に否定された後の2度目の検討作業の結果である。ISO Guide83の全規格共通の規格構造(条項と順番)は実質的に現在のISO9001方式であり、94年版ISO9001方式に近い構造の他のマネジメント システム規格には外見上で大きな変更となる。Guide83についてISO中央事務局は何の発表も行っていない。
 
◆規格の構造(条項名と順番)と各条項の文章をすべてのマネジメントシステムに全く同一なものとする。
◆特定のマネジメントシステム別の文章を必要とする規定については、共通文章の中に「XXXXマネジメントシステムは……」という文章が含まれている。
◆各マネジメントシステムに特有の規定を追加できるが、これにより共通文章に影響を与えてはならない。
◆共通定義の他に、マネジメントシステム別の定義を追加することはできる。
◆Guide83作成の動機は、多数のマネジメントシステム規格が作成される中で同じ意図の規定が異なって表現され、審査員の規格解釈のばらつきの要因となっているとの認証取得組織の不満に対応すること。
◆今後作成、改定されるすべてのマネジメントシステム規格はGuide83に則った構造と文章になる。
◆今年発行予定のISO39001(道路交通安全マネジメントシステム)がGuide83を適用する最初の規格であり、2013年発行予定のISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)の改定版がこれに続く。

16. ISO9001早くも次期改訂作業開始
−2009.5月
情報源 ISO/TC176/SC2 Current Activities, 10 March 2009
<http://isotc.iso.org/livelink/livelink/fetch/2000/2122/138402/755901
/1069636/Activities.html?nodeid=3554104&vernum=0
>
   TC176/SC2は、2/23〜27の東京年次総会で議論されたISO9000系規格開発の状況について、そのウェブサイトに3/10付けで記載している。概要は次の通り。
 
★ISO9001
◆ 2008年版は修正に限定されたので、寄せられた多くの意見が取り残されたが、これはWG18/TG1.19によって「活動見直し報告」にまとめられた。
◆ 将来の改訂の方向や具体的な考え方を議論する新作業班(TG)の第一回会議が多くの出席者を得て東京で開かれた。
◆ ここではTGからの意見や活動見直し報告書を含めて自由討議があり、諸考えをいくつかの概念に分類した。しかし、これらは初歩的な粗い分類であり、決して今後の改訂作業を縛るものではない。
◆ TGは今後の活動として、改訂概念が明確になった場合に規格使用者へのアンケート調査を行なうことを決めた。
◆ 次期改訂時期への参加者の疑問に対してSC2事務局長より、TGによる新概念議論継続とISO/TMB/技術諮問グループ13(全ISOマネジメントシステム規格の整合性改善検討チーム)の作業推進との2本立てで進め、これに3年を要し、その後の改訂作業に更に3年要するとして、改訂版発行目標を2015年とする日程表が提示された。
 
★ISO9004
◆ DIS9004は昨年7月締切りの投票で圧倒的多数の賛成票(賛成:55、反対:7、棄権:5)が得られた。
◆ しかし、投票と共に千件近い意見が寄せられ、東京総会の限られた時間でこれらを見直し評価した。
◆ この結果、更に意見集約を継続し、FDISへの移行を急がないことになった。
◆ FDISの発行は今年7月、改訂版発行は10月になる見込み。


  P3  ISO9004:2009版 発行に至る経緯 (2005〜2009)                     
17. ISO9004:2009 改定版を発行(2009.11)
11. ISO9001,9004改訂作業の経緯(2008.7)
. 改訂版ISO9001は2008.10月、ISO9004は2009.8月に発行か(2007.6)
. ISO9001/9004 2008年改定作業が開始(2005.6)
  P2  ISO9001:2008版 発行に至る経緯 (2004〜2008)                       
14. 2008年版ISO9001が 11月14日に発行(2008.11)
13. TC176が2008年版 ISO9001の適用開始についての指針発行(2008.10)
12. ISO9001追補版への登録証切替えは発行後2年以内に(2008.8)
11. ISO9001,9004改訂作業の経緯(2008.7)
10. ISO9001追補版の発行は、今年の10〜11月に(2008.6)
. 改訂版ISO9001は2008.10月、ISO9004は2009.8月に発行か(2007.6)
. ISO9001次期改訂版のCD(委員会原案)への移行が決定(2006.12)
.ISO9001/14001同時改訂反故でISO9001の次回"修正"範囲拡大か(2006.8)
.ISO9001の改訂作業進捗(2006.5)
5-1. TC207総会、新ISO9001/14001規格の共通要素化試案を否定か(2005.10)
. ISO9001/ISO14001 の次期同時改定は 2012年に(2005.10)
. ISO9001/9004 2008年改定作業が開始(2005.6)
. ISO9001 次の改定は2008年、但し "修正" のみ (2005.1)
. ISO9001/ISO14001 の次期改定は同時に2004.10)
  P1  ISO9001/ISO14001 共通要素化と同時改定検討 (2004〜2006)
.ISO9001/14001同時改訂反故(2006.8)
5-1. TC207総会、新ISO9001/14001規格の共通要素化試案を否定か(2005.10)
5-2. ISO9000の改定版(2005年版) 発行(2005.10)
. ISO9001/ISO14001 の次期同時改定は 2012年に(2005.10)
. ISO9001/ISO14001 の次期改定は同時に(2004.10)

17. ISO9004改定版を発行
−2009.11月
情報源 ISO中央事務局: News, Ref.:1263, 2009-11-10)
<http://www.iso.org/iso/pressrelease.htm?refid=Ref1263>
   11/10のISO中央事務局新聞発表の要旨は次の通り。

◆ 規格は「ISO9004:2009、組織の持続的成功のための運営管理−品質マネジメントアプローチ」で、1987年の初版から数えて第3版である。
◆ 規格作成作業班のB.Alisic氏は「ISO9001導入の当初の目標は良い製品・サービスの供給を確実にし、顧客満足を実現することであるが、より長期的な狙いは組織の経済的生き残りを確実にすることである。新版は組織がこの実現のためにどのように体系的に取組まなければならないかの指針を与える」と新版の意義を説明している。
◆ 規格は第三者認証、規制、契約のいずれの目的にも使用されることは意図されていない。
◆ ISO9001:2008の組織での適用の手引きとして作成されたものでもない。

15. TC176 ISO9001:2008版の改訂作業を開始、最早で2015年発行
−2009.4月
情報源 TC176 第26回年次総会(東京)に関する国内委員会報告(規格協会ウェブ サイト)
<http://www.jsa.or.jp/stdz/iso/pdf/tc176report2009.pdf>
   品質マネジメントシステム規格国内委員会が作成し、日本規格協会がそのウェブサイトに掲載している「第26回ISO/TC176 東京総会報告」の本件に関する要旨は次のとおり。 東京総会は2009年2/20〜2/28の間開催された。
 
◆ ISO9001:2008の改訂は、昨年のセルビア総会(2008年5月17〜24日)で改訂検討を行なう作業班が設立され、東京総会で改訂作業を開始することが決定された。
◆ 東京総会では、改訂の領域と基本概念に関するブレーンストーミングが行なわれた。
◆ 今後3年間で、改訂に関するユーザーニーズ調査、アイデアと基本概念の継続検討、妥当性検討を行い、改訂に関する推奨レポートを作成することになった。
◆ 2012年には改訂作業チームを編成し、具体的な作業に入る。
◆ 改訂版の発行は最も早くて2015年になるだろう。

14. 2008年版ISO9001が 11月14日に発行
−2008.11月
情報源  (ISO中央事務局: News, Ref.:1180, 2008-11-14)
<http://www.iso.org/iso/pressrelease.htm?refid=Ref1180>
      2003年10月の改訂着手の決議以降、幾多の曲折を経て、11/14にISO9001:2008として発行された。この改訂の趣旨に関するISO中央事務局新聞発表の要旨は次の通り。なお、ISO9001:2008を和訳したJISQ9001:2008は12/20に発行された。
 
◆ すべてのISO規格(現在17,400以上作成されている)は、技術革新、新技術や新製品、品質や環境に関する新たな必要によって、また、解釈や使用上の問題から規格が時代遅れにならないよう、定期的に見直されることになっている。
◆ 2008年版は1987年の初版から数えて第4版となる。
◆ 2008年版は、
□2000年版と比較して新しい要求事項を含んでいない。
□2000年版の8年間の世界での規格使用体験に基づいて要求事項を明瞭化し、また、ISO14001との整合性を改善するために記述を変更している。
◆ ISO9001は今や、組織が品質要件を満たし、また、供給者-顧客関係においての顧客満足向上を図る能力を有する証としての世界的に認められた基準となっている。
◆ ISO9001への適合の認証はこの規格に必須の事項ではないが、認証された組織の製品及びサービスの信頼性を向上させるために公共、民間部門を問わずしばしば使用され、供給連鎖における供給者の選定のため、調達契約応札の資格として使用される。

13. TC176が2008年版 ISO9001の適用開始についての指針発行
−2008.10月
情報源 ISO/TC176/SC2: N836, October 2008
http://www.iso.ch/iso/iso_catalogue/management_standards/iso_9000_
iso_14000/iso_9001_2008/implementation_guidance_for_iso_9001_2008.htm

    ISO9001規格を担当する専門委員会TC176は、規格の理解促進のために発行している種々の支援文書(Introduction and support package)を2008年版を機に見直しているが、そのひとつとして、規格使用者、各国規格作成機関、適合性認定機関、認証機関、研修機関及びコンサルタントに宛てた支援文書「2008年版ISO9001の適用指針*(Implementation guidance for ISO9001:2008)」を新たに発行した。この概要は次の通り。

◆ この文書の目的は、2000年版と2008年版が認証制度で共存する期間に考慮すべき問題の理解を助けるため。
◆ 両版の変化は規格使用者にわずかな影響しか与えないが、その適用開始には何らかの手はずが必要になる。
◆ 規格全体に重要は変化があった2000年版の場合の94年版から2000年版への“移行(transition)”との違いを明らかにするために、“適用開始(implementation)”という用語がこの文書では使用されている。
◆ 2008年版は既存の要求事項の明瞭化、及び、ISO14001との記述の整合性の改善のために開発された。
◆ 2008年版は新しい要求事項を含んでおらず、2000年版の意図も変更していない。
◆ 2000年版の登録取得組織は、組織の品質マネジメントシステムとの関連において2008年版を分析し、また、登録証を最新版化するための計画について合意するために認証機関と接触するとよい。

12. ISO9001追補版への登録証切替えは発行後2年以内に
−2008.8月
情報源 ISO中央事務局: News, Ref.:1152, 2008-08-20
<http://www.iso.org/iso/pressrelease.htm?refid=Ref1152>
   8/20のISO中央事務局新聞発表及びISO/IAF共同声明の要旨は次の通り。

◆ ISO9001:2008は今年末までに発行される。
◆ ISO9001:2008は新しい要求事項を全く含んでいない。8年間の使用経験に基づく現行要求事項の意図の明瞭化とISO14001との整合性の改善のための記述の変更だけである。
◆ ISO9001:2008適合の登録証は、通常の定期審査と更新審査をISO9001:2008に基づいて行なうことで発行される。
◆ ISO9001:2008発行の1年後からは2000年版適合の登録証は初回及び更新審査で発行されない。2年後には2000年版の登録証は無効になる。
◆ TC207は、その各SC、WGと共に、

11. ISO9004改訂は曲折を経てDIS投票へ =ISO9001,9004改訂作業の経緯
−2008.7月
情報源 ISO/TC176/SC2 Current Activities, July 2008
<http://isotc.iso.org/livelink/livelink/fetch/2000/2122/138402/
755901/1069636/Activities.html?nodeid=3554104&vernum=0
>
   ISO/TC176/SC2(第176専門委員会第2小委員会)はウェブサイト「活動状況」を2008.7月付けで更新し、両規格の改訂作業の経緯を概括しているが、関係者の改訂ありきの姿勢がよく伺える。その要旨は次の通り。
 
[ISO9001:2008]
◆ DISに対する700件もの意見を検討してFDISの文面が作成され、8月末期限の投票にかけられている。
◆ これまでに寄せられた多くの意見は、2008年追補の趣旨を越えるものであったが、これらを次回の改訂で検討されるよう、とりまとめの作業に着手した。
◆ 次の改訂の概念と考え方を検討する作業班が次のSC2会合で設立される予定。◆ 2008年版に伴い規格解釈作業班による現行の個別の解釈、及び、冊子「中小企業のISO9001」のそれぞれの見直し必要性の検討が行なわれている。
◆ さらに、2000版との比較表の作成、各種支援文書の改訂、FAQの見直しなど多くの作業が残されている。経営者用冊子の改訂には時間が不足している。
 
[ISO9004]
◆ ISO9004改訂作業はISO9001ほど順調でない。
◆ CD3版の発行直前の2007年末にISO技術管理評議会の持続性作業班*から、ISO9004が「持続的成功」及び関連する社会的問題を取扱っており、TC176の担当領分を越えているとの指摘を受けた。
◆ この指摘に対応して大幅な修正を行なったCD3版が投票により今年4月に承認された。
◆ 同時に多くの加盟国から修正し過ぎであり、「持続的成功」にも触れるべきとの意見があり、SC2会合での激論を経て、DIS移行に当たってCD3版の見直しを行なうことが多数決で決定された。
◆ 寄せられた850件の意見を元にDIS版の作成が始められた。再修正に対する技術管理評議会の承認が得られれば、8月には加盟国に回付される。
◆ ISO9004:2000版を維持して、CD3版を新規格とする提案、ISO9001の付属文書とする提案、また、ISO9000と統合する提案もあったが、どれも否決された。

10. ISO9001追補版の発行は、今年の10〜11月に
−2008.6月
情報源 ISO中央事務局: News, Ref.:1138, 2008-06-17
<http://www.iso.org/iso/pressrelease.htm?refid=Ref1138>
   ISO中央事務局は、 6/17に新聞発表して、次のように、追補版作成作業の進捗を説明した。
 
◆ DIS(国際規格原案)は、去る5/19〜23にセルビアで行なわれたTC176の会合で承認された。
◆ ISO9001追補版は、FDIS(最終国際規格原)として7月でも加盟各国に配付され、賛否の投票に供せられる。
◆ 順調に進めば、10〜11月にはISO9001:2008として発行されることになろう。◆ 2000年改訂と異なり、2008年版は、徹底見直しではなく微調整を意味する。
◆ 改訂は、次に限られる。
 □ 過去8年間の規格使用者の体験に基づく要求事項の明瞭化
 □ ISO14001との両立性の更なる改善のための変更
◆ ISOは現在、2000年版との対比表及びよくある質問への回答を作成中、
◆ ISO9004の改訂は2009年になる見込み。

. 改訂版ISO9001は2008.10月、ISO9004は2009.8月に発行か
−2007.6月
情報源 TC176/SC2 Home Page;
ISO/TC176/SC2’s Current activities: June 2007

http://isotc.iso.org/livelink/livelink/fetch/2000/2122/138402/755901/
1069636/Activities.html?nodeid=3554104&vernum=0

    TC176/SC2は、2007年6月付けでウェブサイトの「活動状況」ページを更新し、6/11〜15のヘルシンキでのTC176/SC2の第32回総会で議論されたISO9001とISO9004の改訂作業の進捗を説明している。この概要は次の通り。
 
◆ ISO9001の改訂作業の議論が成熟し、その結果をCD2(第二次委員会原案)として回覧で賛否を問う必要はなく、DIS(国際規格原案)段階に進むことで合意された。
◆ 改訂版ISO9001の発行は、2008年10月となる見込み。
◆ 一方、ISO9004の改訂作業は、“持続的成功を目指すマネジメント活動−品質マネジメントからの取組み*”という標題の改訂版の一からの書き直しを含み、難行している。なお、多くの考えが提案され議論されている状況にある。
◆ 結果として、ISO9004はCD2を作成し、各国の見解を徴収して、それに基づきCD3を発行して投票にかけることで合意された。
◆ 改訂版ISO9004は、2009年8月までは無理という見通しになった。
s
. ISO9001次期改訂版のCD(委員会原案)への移行が決定
(メルマガ "規格とマネジメントシステム" 2006.12.31号 No.1)           −2006.12月
情報源 QSU: News from QSU <http://www.qsuonline.com>
Quality Digest: This Month in News Digest, Jan.2007
<http://www.qualitydigest.com/currentmag/news.shtml#6>
   米国のISO9001と品質の専門誌、QSAとQuality Digest は、ISO9001とISO9004の次期改訂作業の進捗に関して、11/10〜18の韓国釜山でのTC176の第24回年次総会の結果を報じている。すなわち、先の6/19〜23のアイルランドでの会議でWD(作業部会原案)のままで足踏みしたISO9001の改訂作業を、CD(委員会原案)段階に進めることが決定された。両記事の伝える次期改訂作業の進捗は次の通り。
 
◆ 釜山会議ではこれまでの論争を棚上げして、先の6月の会議のWD2をCDに格上げすることが、わずかの差の多数決で決められた。
◆ 先の6月の会議では、提出されたWD1は17条項にわたる24項目の変更が含まれ、更に各国からの意見を織り込んだ結果、変更が32条項で102項目になるWD2が作成された。
◆ 変更は更に、前文や2つの巻末付属書にも及ぶ。
◆ 変更には、ISO9001の次回改訂を“修正(Amendment)”として定めた新規格の“構造仕様”を逸脱する小変更も含まれるが、基本的に要求事項の“明瞭化(clarification)”に留まる。
◆ この原案は投票用のCDとしてまとめなおされ、この結果を2007年6月の会議で検討して、CD2として発表される予定。
◆ 改訂規格(IS)の発行までには、この後、DIS(国際規格原案)、FDIS(最終国際規格原案)の段階とそれぞれの投票による承認という過程を経る必要がある。

. ISO9001/14001同時改訂反故でISO9001の次回"修正"範囲拡大か
(メルマガ "規格とマネジメントシステム" 2006.8.31号 No.1)            −2006.8月
情報源 (ANAB: ANAB News) <http://www.anab.org>
Quality Systems Update, vol.16,no.4,2006,p.5-14
ISO/TC176/SC2 第30回会議に関する声明書
   米国の適合性認定機関であるANABはそのウェブサイトのニュース欄で、「ISO9001の次期改訂版の発行遅れる」との標題で、計画の2008年3/4期から2009年中頃にずれ込むと報じ、月刊誌“Management Systems Update”(QSU Publishing Co.)の記事を引用している。この記事は、6/19〜23のTralee(アイルランド)でのTC176/SC2の会議の声明書を付し、議事について解説したものである。声明書に含まれるISO9001/14001の次期改訂に関する注目すべき事項をとりあげる。
 
◆ 2003/12〜2004/6の“体系的見直し*”により、ISO9001は明瞭性、翻訳性、ISO14001との両立性の改善に限定した“修正*(Amendment)”、ISO9004は全面改訂*(Revision)とすることが決定された。
◆ これにより、“妥当性調査*”(2004/末)、“構造仕様”の決定(2005/10)を経て、最初のWD(作業班原案*)が2006/3に発表された。
◆ この会議ではWDへの各国意見(全109ページ)の評価を行い、ISO9004原案は未成熟のため再作成、ISO9001原案には“構造仕様”を越える多くの変更意見を採用することになり、会議後に“構造仕様”も変更するという結論になった。
◆ 両原案共、次のCD(委員会原案)に進めず、WD第二次案の作成を行うこととなった。
◆ この後に、仏国とニュージーランドから次の情勢認識の説明と、現行の取組みの枠内でISO9001の“修正”の範囲を拡大できないか否かを検討する作業班の設置の提案があり、活発な議論の後、10月までに結論を出すという条件で作業班の設置が決議された。
□このまま通常の手続きで作業を続けると“修正”は2009年中頃になり、この次の改訂版の発行は2020年になる。
□ISO9001を現状のまま、このように長期間放置していては、規格使用者のニーズに応えることにならない。
□次回を“修正”に止めるという決定は、ISO9001/14001の同時改訂作業を2008年に開始するという計画から来ているが、このような制約は既に取り除かれている。
◆ ISO9001/14001両規格の整合化を図るTC176/SC2とTC276/SC1の合同作業班*(JTG)の活動は最近TC176/SC2事務局の判断で休止した。
◆ これはISOがこの両TCの調整活動をマネジメントシステム規格作成の全TCの参加するものとするように求めてきたためであり、この問題解決まではJTG活動を休止することが会議で決議された。

. ISO9001の改訂作業進捗
−2006.5月
情報源 QSU: News from QSU    <http://www.qsuonline.com>
       米国のISOマネジメントシステム規格専門誌 QSUのウェブサイトに最近号記事の概要を次のように記載している。
 
◆ 世界の専門家達はISO9001の次期改訂項目を24に絞り込んだ模様である。
◆ QSUの分析では、この原案では規格の17の条項が影響を受けることになる。
◆ 昨年末パナマシティで開催されたTC176年次総会で着手された原案づくりは、最近第一次作業作業班原案がまとまり、現在はTC176委員に検討のため回付されている。

5’.ISO9000の改定版(2005年版) 発行  
sub18 No.146より −2005.10月
情報源 (ISO中央事務局:Press releases, Ref.:975, 17 October 2005)
<http://www.iso.ch/iso/en/commcentre/pressreleases/2005/Ref975.html
    マネジメISO中央事務局は10/17、ISO9000:2000(品質マネジメントシステム-基本及び用語)が改定され、2005年版が発行されたと新聞発表した。この概要は次の通り。
 
◆ 規格の「品質マネジメントシステムの基本」部分には全く変更がない。
◆ いくつかの用語の定義が追加され、説明の註釈(「参考」)が詳しくなるか追加された。
◆ 例えば、技術専門家、要求事項、力量、契約、監査員、監査チーム、監査計画書、監査範囲などである。
◆ これらの変更を反映して規格にある多くの図が変更された。
◆ これらの変更は、最近多くのISO9001系の文書が発行されているので、これらとISO9000規格との整合をとることが狙いである。


. TC207総会、新ISO9001/14001規格の共通要素化試案を否定か
−2005.10月
情報源 TC207 第13回年次総会に関するコミュニケ (ISO/TC207 N761)
<http://www.tc207.org/PDF/COMMUNIQUE.pdf>    (sub51 No.150より)
   TC207は、9/12〜17マドリッド(スペイン)で開催の第13回年次総会のコミュニケをそのウェブサイトに公表している。その中で興味のある事項を拾うと次の通り。
 
◆ SC1(環境マネジメントシステム)の主な議題は、戦略的SMEグループの報告とアンケート調査結果、及び、将来のISO9001、14001両規格の改定に関する“合同将来像*”(前号までは“共通理解”と和訳)に関するJTG(TC176/207調整合同作業グループ*)の検討進捗についての討議であった。
◆ SC1は、戦略的SMEグループの報告書の評価と将来の対策についての提案を行うSME作業グループ(TG)の設置を決定した。
◆ SC1は、“合同将来像*”の原案作りを除いてJTGの報告書と提案を承認した。
◆ 欧州委員会から申請されたEMSの段階的実施に関する指針規格の新規作成提案(NWIP)が採択されており、投票が2005年11月3日に締切られる。
◆ TC176/SC3の担当作業へのTC207/SC1の関心を示すためにTC176/SC3との連絡体制を確立する。
◆ ISO10013(顧客満足)の新規作成提案(NWIP)や人的側面の研究の領域にSC1が参画する必要があるか否かを検討する作業グループ(TG)を設置する。

◆ TC207は、その各SC、WGと共に、

4. ISO9001/ISO14001 の次期同時改定は 2012年に
−2005.10月
情報源 TC176/SC2 Home Page;
ISO/TC176/SC2’s Current activities: June 2005
<http://isotc.iso.org/livelink/livelink/fetch/2000/2122/138402/
755901/1069636/Activities.html?nodeid=3554104&vernum=0
>

   
<JTGの活動>
ISO9000,14000両規格調整に関して、TC176/SC2 と TC207/SC1 との Joint Task Group on Cordination (合同調整作業グループ*: JTG)が活動をしている。
 
<共通将来像の策定>
両規格をどのように整合させるのがよいのかに関する "Joint Vision"(共通将来像*)が5月のTC176/SC2でJTGから報告された。
この共通理解*の特徴は、次の通りだった。
当初の考えである "alignment"(整合*)を超えて、可能な限りの "identical"(同一化)を目指している。
規格の構造(章立て)とアプローチ(現行のISO9001はプロセスアプローチ、ISO14001は修正デミングサイクルをそれぞれ採用している)の共通化を目指している。
JTGは、"システム"を基礎とする共通の構造を推奨している。
これによると規格の構造(章立て)は次のようなものとなる。
      * Context of the organaization (組織の基本事項*)
      * Leadership (指導層*)
      * Support (支援業務*)
      * Operations (事業活動*)
      * Performance evaluation (実績評価*)
      * Improvement (改善*)
 
<ISO9000/14000 の同時改定の日程>
JTGは共通将来像*の提案は既に TC176/SC2 及び TC207/SC1 のメンバーに回付している。
これに対する意見は9月のJTG会議で集約される。
この後 JTG は、新規格の共通要素に関する "Design Specification"(構造仕様*)の作成に着手する。
JTGは、ISO9000の2000年版の修正/改定が完了する2008年に、ISO9001/14001 両規格の改定作業に着手することを予定している。
この場合、新しい“整合*/同一化*”された両規格は,2012年までには発行されることになろう。

. ISO9001/9004 2008年改定作業が開始
−2005.6月
情報源 ISO/TC176/SC2 Home Page:
ISO/TC176/SC2’s Current activities: June 2005
   
<2008年改定の正式決定>
2004年11,12月のTC176会議において、SC2は上記の体系的見直しの結論を含む "Justification Study"(妥当性調査*)の結果を報告した。
TC176はこれを了承し、SC2が両規格の修正/改定作業を開始することを承認した。
 
<2008年改定作業の開始>
TC176の承認を得て SC2 は改定規格の構造、ひな型、主要内容を規定する "Design Specification"(構造仕様*)の作成にとりかかることとなった。
この第一次原案が2005年初めに SC2メンバーに回付され、この意見が5月の SC2 本会議(コロンビア、Cartagena de Indias)に持ち寄られ、第二次原案となった。た。
構造仕様の最終案は7〜10月の間にSC2メンバーの投票に掛けられる。
順調に進めば、2005年10月末には規格条文を書き始めることになる。
 
<改定作業の今後の見通し>
最初のCD(委員会原案)が2006年中頃、2007年中にDIS(国際規格原案)に、
そして規格発行は2008年になる、とそれぞれ見込まれる。
 
<ISO9001 "修正" に関する問題点と対応>
ISO/IEC 指令の規格作成手順では、"修正"と"改定" の区別があいまいであり、変更を最小限にしたいメンバーにとって心配の種となっている。
このため構造仕様*の作成に当たっては、すべての変更意見についてその利益と影響の大きさで評価することになっている。両評価は、大、中、小に分類され、各変更意見の内で利益が大/中で影響が小のもののみを採り入れることになっている。

. ISO9001 次の改定は2008年、但し "修正" のみ
−2005.1月
情報源 ISO/TC176/SC2 Home Page:
ISO/TC176/SC2’s Current activities: October 2004
   
<ISO9001,9004 の定期見直しの開始>
2003年10月のTC176/SC2 本会議(ルーマニア、ブカレスト)において、ISO9001,9004 両規格に関して正式の Systematic Review (体系的見直し*) を開始することが決議された。
会議では、94年版がまだ2003年12月15日まで有効であり、その時期に2000年版の見直し検討を開始することには時期尚早とする意見が少なくなかった。
しかし、改定版発行は最も早くて2008年第2四半期となるという改定作業計画が示されたことにより、反対意見はなくなった。
 
<体系的見直しの結論>
同SC内での非公式意見交換では、ISO9001 は "Amendment"(修正*)、ISO9004 は "Revise"(改定*)とする意見が優勢であった。
体系的見直しの結論はこれと同じものとなり、これは200年6月に投票にかけられて、承認された。

☆ ISO9001 2008年改定に向けての作業が開始−TC176発表
    TC176/SC2 は更新されたウェブサイトに、ISO9001の次回の「体系的見直し」についての決定を昨10月付け記事として搭載している。その要旨は次の通り。
 
◆ 「体系的見直し」とは、規格を常に最新で妥当な状態に維持するISOのプロセスであり、最大5ケ年毎に実行されることが必要となっている。
◆ これには次の3種の処置があり、加盟国の各規格作成機関との協議に基づき決められる。
□ 次回見直しまで変えないという「確認された」
□ 妥当でなくなっており廃止されるという「取り消される」
□ 「修正される」又は「改定される」
◆ 過去の小委員会の非公式討議などでは、ISO9001の「修正」、ISO9004の「改定」が必要との意見が強かった。
◆ 一方で多くの加盟機関から2000年版への移行が2003年12月15日に完了したばかりであり、この時点で「体系的見直し」を開始するのは時期尚早との懸念の声が出された。
◆ しかし、修正ないし改定の完了は最も早くて2008年第2四半期になるとの計画案が提出されて、これらの諸機関も変更、改定を受け入れた。
◆ 「体系的見直し」に関する加盟機関の投票は2004年6月に終了し、ISO9001の修正、ISO9004の改定という提案が承認された。


1. ISO9001/ISO14001 の次期改定は同時に
2004.10月
情報源 TC207 第12回年次総会に関するコミュニケ (ISO/TC207 N703R1)
<http://www.tc207.org/PDF/COMMUNIQUE.pdf>
   
<TC176との協調>
TC207は、その各SC、WGと共に、TC176とのJCG(合同調整グループ*)を通じて、また、TC176やその各SC、WGと直接的に、両TCの活動をより緊密なものとする努力を続けてきた。
TC207の狙いは、両TCの活動計画を調整して、両者の作成するマネジメントシステム規格をお互いにより近いものとすることである。

<合同調整グループ*の目標>
JCGでは、ISO9001,14001両マネジメントシステム規格の次の改定時期を合わせるということで既に合意が成立している。
究極的には、両マネジメントシステム規格の各要素をより互換性(compatibility)の強い、整合(alignment)したものとすることである。

<TC207 第12回年次総会>
2004年8月30日〜9月5日、ブエノスアイレスで行われた。

110. ISO14001 2004年版 18ケ月移行計画の詳細発表−新聞発表
    ISO中央事務局はISO14001の2004年版への移行計画の詳細を1/10新聞発表した。発表の概要は次の通り。
 
◆ IAFは認証登録のISO14001:1996からISO14001:2004への移行計画をISOとの協議の下に決定し,昨年12/20に発表した。
◆ 事務総長 A.Bryden 氏は次のように述べた。
□ 理解がより容易な表現、より明瞭になった意図、向上したISO9001との両立性という利益を享受するために、すべての組織が出来るだけ早急に2004年版へ切り換えることを勧めたい。
□ 環境パフォーマンスの継続的改善など規格のもたらす利益を享受するためには認証取得は必ずしも必要ではないし、また、ISOは認証登録に係わるものではないが、新規格への円滑な移行が行われることを願う。
◆ ISO9001:2000年版の移行期間が3年だったのに対してISO14001:2004は18ケ月であるが、IAFはこれで十分と考えている。
◆なぜなら、ISO9001にはプロセスアプローチの導入等重要な改定があったが、ISO14001に対してなされた改善は微調整に過ぎない。
◆ 18ケ月移行計画の詳細は次の通り。
□ 2004年11月15日から6ケ月間・・・96、04年の両版で審査を受けることができる。移行審査は通常の定期又は更新審査時に実施され、移行のみのための審査は行われない。
□ この後から全18ケ月の間・・・審査は04年版のみで行われる。この審査で04年版の要求事項に関する不適合が指摘されることあっても、認証登録は18ケ月の移行期間中はそのまま有効である。04年版審査に合格すれば、その時点で96年版登録証は04年版に更新される。
□ 18ケ月後以降・・・96年版の登録証は無効となる。先の04年版に対する不適合指摘は効力を持つようになり、登録証に影響が及ぶようになる。
(ISO中央事務局:Press releases, Ref.:945, 10 January 2005)
<http://www.iso.ch/iso/en/commcentre/pressreleases/2005/Ref945.html>
[関連情報] No.106(2004.12)

106. ISO14001 2004年版への移行スケジュール決定-IAF-ISO共同声明
    IAF(国際認定機関フォーラム)は、ISO14001の 2004年版への移行スケジュールを発表した。この概要は次の通り。
 
◆ IAFはISOと協議して、1996年版の60,000件にのぼるすべての認証が無効になる日を2006年5月15日に設定した。
◆ この2004年版発行から18ケ月の移行期間を決定するにあたりIAFとISOは次の事項を考慮した。
□ 各国の規格作成機関が新版を採択し、各国語に翻訳する期間として、規格発行から6ケ月
□ 審査機関が通常の定期、更新審査の中で改定版要求事項への適合性を審査するために、更に12ケ月
◆ 現在1996年版の認証取得をしている組織は、改定版を検討し、認証が無効になるまでに登録証を更新できるように必要な調整を行わなければならない。
◆ ISO事務局長は、「新版における変更は実質的なものではない。ISO14001とISO9001:2000との整合性を高めることが永年の懸案であった」と述べている。
◆ IAFの移行計画はIAF GD4:2004としてウェブサイトに掲載している。
IAF: Joint IAF-ISO Communique,
<http://www.iaf.nu>

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