ISO9001/ISO14001 コンサルティング・研修
17 過少PCR検査では効果的なコロナ禍対応は不可能
-ISO9001規定で考える(検査・試験)-
時事問題を事例とする規格解釈
<91-01-17>
 
  多くの識者の指摘するPCR検査実績の異常な少なさが今日なお解消していない。一方、政府のコロナ禍対応は、ISO9001規格の組織が不良品を顧客に出さないことを確実にする製品品質の保証活動と同じ、政府が、税金徴収の見返りに国民に提供すべき「健康で文化的な生活」の場である社会にこれに相当しない感染の拡がりという不良事態をもたらさないことを確実にする生活品質の保証活動に準えられる。
 
  依って、過少PCR検査を放置した専門家会議主導のコロナ禍対応による感染の早期の鎮静化はあり得ない。なぜなら、日本でも今も昔も、また、1970〜80年代に製品品質で世界を席巻した日本の輸出企業の実務を反映したISO9001でも、品質保証活動の核は試験・検査である。すなわち、コロナ禍対応活動がISO9001に倣った効果的な生活品質保証活動として行われるためには、人々の感染の有無を判定するPCR検査が次のように不可欠であるからである。
 
① 品質保証活動の原則
不良品の顧客への引渡し阻止(8.6 製品サービスの引渡し)
   不良品:  組織は、顧客に引渡す製品決められた通りでない不良品が混在してないかどうかを決められた試験・検査合否判定し、 合格した製品でなければ顧客に引渡してはならない。
   コロナ禍: 政府は、国民の健康で文化的な生活感染拡大という不良事態が混在してないかどうかをPCR検査評価判定し、不良事態を社会から無くさなければならない。
 
不良品の管理 (8.7 不良品の管理)  
   不良品:  このために、不良品顧客に引き渡されることのないよう、不良品を識別、管理、必要に応じた処理をしなければならない。
   コロナ禍: このために、不良事態意図せずに社会に生じることのないよう、感染者の特定、隔離、治療をしなければならない。
 
② 問題発生時の品質保証の実務の常道
  初動対応 
   不良品:  組織製品不良苦情顧客から受けた場合、とりわけ、原因が不詳、或は、効果的な対策が直ぐには間に合わない場合に、組織がそれ以上に顧客の生活・事業を乱さないために真っ先に実施するのは、試験・検査を強化して不良品を組織内で摘出し不良品を外に出さないようにすることである。
  コロナ禍:   政府新種の感染症の発生の通報医療機関から受けた場合、とりわけ、原因が不詳、或は、効果的な対策が直ぐには間に合わない場合に、政府がそれ以上に国民の生活を乱さないために真っ先に実施するのは、PCR検査数を増やして不良事態の存在を特定し、不良事態を社会から取り除くようにすることである。
 
暫定対策、本格対策 ・
   不良品:  また、代品を納入するにしてもこの強化された検査基準試験・検査を行って良品であることを確実にしなければならない。後に不良発生防止の新製造基準を試験、或は、新製造基準の定常業務への適用を決める場合の経営管理判断、強化された検査基準の試験・検査結果データを基礎とした科学的判断でなければならない。
   コロナ禍:  また、感染地域を絞込むにしてもこの増やしたPCR検査を行って不良事態の存在しないことを確実にしなければならない。後に緊急事態宣言の発出、或は、感染防止体制の確立をする場合の政治判断、増やしたPCR検査データを基礎とした科学的判断でなければならない。
 
  そもそもISO9001を持ち出さなくとも、今日では品質管理分野に発するPDCAサイクル論があらゆる経営管理活動の基礎となっている。PDCAサイクル論の実用性は、ものごとが決められた通りに行われ、決められた通りの結果が出ていることを科学的証拠により確認することにあり、是非によらず結果という事実に向き合い、事実に基づくことにより効果的な問題対応を行うことができることにある。 政府や専門会議は、PCR検査を渋って、感染の実態、対策の効果もわからずに、何をどのように考えて、どのようにして感染を終息させるつもりなのか。
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サニーヒルズ コンサルタント事務所